自宅にハチの巣ができた際の駆除手順

ある日妻が「物置にハチの巣があるよ」と伝えてきたので、物置のサッシの上のほうを見てみたところ、あしながバチのものと思われるまだ中くらいの巣ができているのを発見しました。発見したのが真昼間だったため、巣の周囲には数匹の働きバチが飛んだり巣に止まったりしており、すぐに撤去するのは危険だなと判断し、とりあえずはどのように駆除するのか、駆除の仕方について調べることにしました。

蜂の特性(煙には弱いのか)

蜂の駆除というと初心者としてまず思い浮かんだのは、煙で燻し出しながら、その間に駆除する。という方法でした。実際にネットで調べてみたところ、どうも業者に依頼した場合にはそれほど煙で燻す方法は多用していない印象でした。「印象」というのは、業者のサイトではやり方を詳しい記載していなかったからです。駆除にはやはり専用の薬剤を使用して、根こそぎ殺虫してから巣を駆除する、といったあいまいな方法が載っているだけで、「とりあえず電話を!」と危機感を煽るようなサイトがほぼでした。どうも、調べていくと煙で燻すのは主にはハチミツの巣箱についたミツバチの動きを鈍らせる為であり、駆除にはそれほど多用されるものではない、ということが分かってきました。

業者に頼むか、自分でやるか

先述の通り、業者のサイトでは危機感を煽るものが多く、「絶対に自身で駆除しようとはしないでください」ですとか「アナフィラキシーショック」について詳しく記載して、「死」をイメージさせるなどの方法で「早く電話しなくちゃならない!」という思いにさせる内容が多かったです。ちなみに、あしながバチの業者での駆除料金の相場は、およそ9,000円でした。ただ、色々と調べていく中で、「自分でも出来るのではないだろうか?」という思いも芽生えてきました。殺虫剤、特に蜂に特化したものを調べてみると、あしながバチの、しかもそれほど大きくはない巣であれば、自分で駆除できるというような説明もあったからです。よくよく検討した結果、今回は自分で駆除してみることにしました。

実際の駆除顛末

まずは、準備段階としてホームセンターへと行き必要なものを買いそろえました。何といっても蜂専用の殺虫剤。これは、色々な種類が売られていて驚きました。効果をよく見比べて、あしながバチ、によく効くというものを選びました。次に、ネット状の頭にかぶる虫よけ。これは、ピンキリでしたが、まぁそんなに何回も使わないであろうと判断し、草取り時に蚊よけになる、というような比較的安価なものに。あとは手袋、これは丈夫なものが一個くらい家にあってもいいな、という思いから、カッターでも切れない、といううたい文句の丈夫なものをチョイスしました。防護服とズボンは、もともと上下揃った雨合羽があったので、それで行くこととし会計を済ませて帰宅しました。そして一番重要なこと、それはひたすら夜を待つ。ということです。蜂が夜は活動しないということは知識として知っていましたし、何よりネットでも調べて確信を持っていたので、夜中に決行の時がやってきました。防護服系をすべて装備し、手にはスプレーと、念のため虫取りネットを持ち、巣の元へとやってきました。そして、スプレーをジェット噴射し、各方向くまなく噴霧していきました。中からは蜂が出てくる様子はなかったです。しんなりと薬剤で濡れた巣を、虫取りの端っこでこそげ落とし、とりあえずは水を張ったバケツへと沈めました。以上で駆除は完了です。

まとめ

個人的に、駆除は今回の我が家のような小さなものであれば自身でやってしまうのも有かな、と思いました。装備さえしっかり揃えて、夜中に行えばそれほどには難しいことでは無かったからです。ただ、これがもしスズメバチだったら、と思うと、やはり業者に依頼していたかもしれません。それほどまでに、スズメバチへの恐怖は大きいです。業者がネット上で恐怖を煽るのもわかる気がします。ですが、もし自分が実際に業者に依頼するとしたら、そのような恐怖心をやたらと煽るような内容のサイトの業者には依頼したくはないです。蜂の駆除業者も多種多様と、これまた調べていく過程で載っていました。中にはかなり悪質な業者も存在するようです。そんな業者に合わないためにも、また自分で駆除というのも結構勇気がいるので、日ごろからハチの巣がないか、よくよく観察しておきたいものですね。