家の周りで蜂をよく見かけると思ったら、小さな蜂の巣が出来てしまった!そのときは慌てずに、いち早く駆除の対策をとってください。というのも、小さい巣であれば、完全にでき上がる前の可能性があります。蜂の巣が完成に近づくほど蜂に刺される可能性も高くなってしまい、対処しにくくなるのです。どうすれば良いのか迷っている間も、蜂は巣作りを待ってくれません。すぐに判断して駆除の対策を取ってください。
蜂の種類について
蜂の種類によっては危険度が高いので、安易に手出しせず業者に依頼することをおすすめします。家の周りに巣を作る主な蜂の種類は、スズメバチ、アシナガバチ、ミツバチの3種類。そのなかでも、まん丸の巣を作るスズメバチだけは、ご自身で駆除しようとはせず、即座に専門業者や自治体に問い合わせてください。スズメバチは非常に警戒心が高く攻撃的なため、初心者での駆除は危険を伴います。一方で、巣の表面にポコポコとした穴が見えるのが特徴のアシナガバチ、ミツバチはでき始めでであれば、自分で駆除することが可能です。完成度は巣の大きさなどで判断しつつ、防衛対策をして巣の駆除に取り掛かってください。
巣のサイズの確認
蜂の種類が、アシナガバチやミツバチだとしても、できかけの巣ならまだしも、大きくなってしまっては、やはり専門業者に依頼したほうが安心です。では、どのくらいのサイズであれば、自身で対処できるのでしょうか。その目安は、巣の大きさに関係しています。直径5センチ前後の小さな巣であれば、女王蜂1匹でせっせと巣を作っている状況だと考えられます。この時期の女王蜂は攻撃性は低いので、比較的安全に駆除することが可能です。5センチ以上の状態になると、巣の周りに数匹の蜂が飛んでいるケースが多くなります。働き蜂が増えて巣の防衛意識が高まっているので、攻撃してくるリスクが高くなっています。危険を感じた場合は、無理せずに専門業者への依頼をするのが安心です。
実際の駆除の方法
アシナガバチ、ミツバチのできかけの巣を駆除するときに徹底したいのは、「女王蜂を絶対に駆除する」こと。というのも、巣を撤去したとしても、女王蜂が生きていると近い場所に繰り返し巣を作る傾向があるからからです。そこで、まずは女王蜂がいることを確認し、そっと巣の1~2メートル付近まで近づきましょう。このとき、虫よけスプレーや香水など匂いのあるものは使わないように注意してください。そして、女王蜂目掛けてノズルの長い殺虫スプレーを噴射します。目安は20~30秒ですが、女王蜂が完全に落ちるまで噴射し続けてください。念のため、巣に他の蜂が残っていないことを確認して、巣の根元からハサミで切り落とします。あとはゴミ袋に入れて、自治体の規定(主に可燃ごみ)に従って処分するだけです。
まとめ
できかけの蜂の巣は、蜂の種類によって、比較的簡単に駆除することが可能です。しかし、「刺されないか不安」「近づくのが怖い」という方も多いはず。何よりも、蜂の種類や大きさによる判断は、初心者には難しいものです。迷ったときは、無理に自分でなんとかしようとせず、迅速に専門業者や自治体に相談してください。